ベッドを出て、バスルームに向かう。 溢れた涙をシャワーで洗い流した。 あなたへの想いも流してしまえたら、あなたを忘れられたらどんなにいいことか。 でも、流しても流しても、涙は後から後から溢れてくる。 その度にまたあなたのことを思い出す。 「真人…」 洋子主任にはもう大丈夫なんて言ったけれど、本当は大丈夫なんかじゃない。 私の心も真人の年齢と同じ、3年前に止まったまま… 真人はもう帰って来ないとわかっているのに、心のどこかでそのことを認めたくない自分がいる。 誰か… 助けて………