『だってここ、駅から近いし、スーパーもコンビニも近くにあって便利だと思ったから』 確かに私もここに入るのにそれが決め手だった。 『それで昨日、帰る時に隣の部屋が入居者募集になっていたから、不動産屋に直行して契約したというわけ』 それにしても、引っ越すの…早すぎない? あいつは相変わらず、私を視界の中に捉えたままで、 『なーんて、そんなことは、どうでもいいこと… 本当は、優季の側にいたいから…』 えっ… それ… どういうこと…?