『優季、もう俺達はいいから、お前も早く食べろよ!』
あいつに言われて、お腹が空いていることを思い出した。
どうせ、残ってないよ…
あぁ、先に取っておけば良かった。
あきらめ気分で、炊飯器と鍋を覗くと…
あっ…
あったぁぁぁぁ!!!
私が食べる分、残しておいてくれたんだ。
『俺達、ホストだぜ!この程度の気配りは当然さ。
せっかく自分で作ったのに食べられないなんてことしたらそれこそ「ナイト」の恥になる』
誇らしげに言うあいつと彼の言葉に頷くホスト達、
『ナイト』のホストは私のイメージしているホストとは違うのかもしれない。


