「ん〜。いつの間にか私、寝ちゃってたんだ」



目を擦りながら独り言を言い、ふと、膝を見た



そこには桜の花びらが付いたブレザーが掛けられていた



ん?ブレザー?私の?



そう思いながら胸元を見た



私のブレザーは着てるって事はこれ、誰のブレザー?



「俺のだよ」



え!!?



私はキョロキョロとしながら声の主を探した



「後ろだよ」



後ろ?と思いながら振り返ると



「龍臣!」



木の後ろに居たのは私の幼なじみだった