「おはよう。宮沢さん」

…あ。この人…保健医の《吉田 平次》先生だ。

全く気づかなかった。

「…おはようございます」

「さっき、凄かったね」

「ああ…痴漢ですか。許せないんで」

早く着かないかな…そんなことを考えながら外を見ていた。

「宮沢さんって…正義感強いね」

「…?当然かと」

そんな話をしていると着いた。

「一緒に行ってもいい?」

「はい」

自分は先生と二人で歩いて学校に向かった。

校門を過ぎると皆が見ていた。

ああ…先生がいるから。

吉田先生は、学校のアイドル?とか言われてて女子全員が狙っている。

まだ24歳という若さと美形…?よく分からないけど。

目立つのは、あまり好きじゃないから自分は先生に言った。

「じゃ…」

早々と校舎の中へと向かった。