南が落ちた。
いや、俺の代わりに落ちた。

一瞬、何がなんだか分からなかった。

押された時も…

南が俺を助けてくれた。
必死になって掴んでくれた腕を俺は見つめた。

…ゴメンな。
絶対に押した奴らを許さねぇ。
南を巻き込みやがって。

南を保健室に連れて行って、吉田に任せた。

俺は、押した奴らを見つけて呼んだ。

「おい」

「あ?…高城」

お前ら、マジで許さねぇからな。

俺達は、屋上に向かった。
そこだったら、先公には見つからねぇし。

とにかく早く、こいつらを殴りたい。