「南ぃ…」

馬鹿、馬鹿、馬鹿。そんな簡単に許せるとでも思ったか。

「あ…旅館が見えてきたよ」


目の前には、綺麗で真新しい旅館があった。

「おお!」

中に入ると、女将さん達が立っていた。

「いらっしゃいませ。本日は…」


「和服美人!」

…空気読まないね、要。

女将さん、喋ってたじゃん。
いきなり和服美人って言うなんて…やっぱ馬鹿だわ。