あーあー!

南も、先に帰っちゃったし。
つまんねぇな。


「ん?」


歩いていると、目の前には吉田と木田がいた。


よく一緒にいるよな。もしや…って疑いたいとこだけど、めんどくせーしいいや。


「あ?二人も帰んのか?」

「ああ。一緒に帰るか?」

「ああ」


三人で帰ることになった。

暇つぶしになるだろうし。特に吉田はからかいやすい。木田よりは面白いな。



電車の中で、三人と話をしてると…遠くに南がいた。

早く帰ったのに、どうしてここに?


「んんっ!?」


隣に男いるし!もしや…彼氏!?


…いや!違う…ありえない。
きっと!

あいつに男はない、ない。
心臓にグサッとくる一言をサラっと言う悪魔だ。

絶対、彼氏じゃないよな。