「………(汗)」

只今、高校の休み時間中。くっつけた机の前に座る雪葉は、もうずっと不機嫌なままだった。

可愛らしい顔が見事に歪み、モザイクをかけたくなるほど…彼女は機嫌が悪かった。

その原因は、今そんな彼女の真ん前で冷や汗だらだらのわたくし、璃雨ですが。
そう。私は、すっっっかり忘れていたんだ。

私が、合コンに参加していたことを。

アパートに帰った後、一度に色んな事がありすぎて、私はすぐに睡魔におそわれた。

途切れゆく意識の中で、何とか二度目のシャワーを浴び、泥のように眠った。

そして次の日の朝、ケータイを開いてみると。

何とまぁ。我が親友の着信がびっしり。

あ。そういえば紀琉のアド聞いてない。

じゃ、な・く・て!!

「も…申し訳ありませんでした…。」

机に額を押し付ける程、深々と頭を下げる。

…親友にやる事じゃないかも。