門限もあるから悠とはもうバイバイ。 たった30分だけの時間。 すごく後ろ髪を引かれる思いで別れる。 本屋さんから出て、もう一度店内を見ると、 悠と沢田さんが何か楽しそうに会話してる。 沢田さんの手が、悠の腕を触っていた。 せっかく悠と会えて嬉しかったけど、 すごく水を差された気持ち。 こんな風に思う私は重いかな? 束縛強いって思うかな? 私の方が、心配なんだよ? 楽しそうに話してる二人を尻目に、 私は一人、重たい足を引きずるように 帰宅した。