いつも電車で一緒だったのに、よりによってあの日に電車に遅れて、更に俺とユウを間違えたのか…

まあ背丈と制服は変わらないが、似ていると言われたことは無い。


それから、俺たちは優の話をした。


優があまり音楽を聞かないこと。

聞いているとしたら、この前、文化祭で売り出された2組バンドのバラード。
とても気持ち悪い歌詞と不協和音が癖になる。


優は帰宅部でバイトを隠れてやっていること。

地元でやっているらしいが、コンビニでおばちゃんたちにすごく好かれて家事の裏技を教え込まれている
など…


同時進行で解いていた優の誤解も、意外にすんなり解決。

彼女はかなりの天然で寝ぼけたのだと、
そして、メアドは俺にでなく優に聞きたかったみたいとつけ加えた。