「もしかして、登校の時間とか合わせてたりした?俺邪魔だった?」

「そんなことないです!」


否定された。
確かに俺はあえて時間をずらしたし、この子もずらしたね。


「あの、メアド教えてください」

「え、まだメアド交換もしてなかったの?なにやってんだよー」


優に腹を小突かれる。
鳩尾ヒット。絶対、悪意あるだろ。


優が見守る中、無事メアドを交換する。


ていうか、そのストラップ何なの?
なんで紐だけ沢山…?

という、質問をする前に、


「ありがとうございましたっ」

「あ」


西根さんはまたちょうど良く着いた駅で降りてしまった。