翌日。


「おはよー
 あれ?アラキがいるなんて珍しくね」


なんとなく昨日の人に会うのは気まずいので、電車を一本早めた。

その結果、よく見知ったクラスメートの朝霧優に会えた。


「んーちょっとね。てか、優もこっちなんだ。
次からこの時間に行こうかな…」


などと話していると、叫び声。


「ああああぁああ!!」


驚いて見やると、赤と緑のタータンチェックのスカート。
昨日の女の子―西根幸那さんだった。

裏目に出たようだ…。


「ん、この南高の子、アラキの知り合い?」

優は制服を見ただけで高校をさらりと言い当てた。