雲一つ無い青空の中、巨大な航空機が緩やかに飛行していた、戦闘機にしては大きすぎ、飛行機や飛行船にしては砲身やらが沢山付いていて物騒だ、だがさらに甲板は物騒な事になっていた。


一人の少女が大勢の男達に取り囲まれていた、しかも男達の手には煌めく刃物たち。


「どゆこと」

ポツリと呟く言葉は風にかき消され空に散って行く。

風に乱雑に舞う長い黒髪に強風でパンチラでもしちゃうんじゃないかと心配になるセーラー服のスカートの裾も今は全く気にする余裕は少女には無かった、一瞬でも男達から目をそらしたら襲われるんではないかと緊張していたから。