君の中で僕は眠る



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背もたれに重心を預けて
車の後部座席の窓から外を見る。

からりと晴れた空に小鳥達が舞う。

さえずる声は僕には届かない。

それでも別に構わない。


なにせ今の僕はクリスマス前夜の子供なのだから。



「専務、到着しました。」

「いつもありがとう。」


毎日同時刻僕はここに来る。

一部上場企業がひしめく高層ビル群に囲まれるテラスの中央に小さな花屋がある。

営業時間はam9:00~pm7:00。

正社員の彼女は8時には
店頭に市場から取り寄せた新鮮な花々を飾り付ける。