君の中で僕は眠る


もう湯気の出ないコーヒーを一口飲み、
女を下から見上げた。

「まだわからないな。
でも今は比較的プロジェクトの方も安定してるし、おそらく平気だろう。」

適当に返した言葉を良い返事と受け取った女は目を細めてゆっくり頷いた。

「では後で携帯にメールしますね。」

「ああ。」

「食事の方は…。」

「いや、いらない。」

いつも朝食を摂らないのに毎朝同じ台詞を吐くのは何を期待しているんだ?

会話終了の合図のように僕は再び新聞を手に取った。

女は何するでもなく、キッチンに戻っていった。