僕は無地の白い服を着ている。 僕の手には何もない。 それは寂しいから 目の前で細やかな光を放つ砂をすくいとる。 一本ずつ指を開くと、 そこにある砂は 手の平を滑る様に消えていく。 行き場のない手の腹に わずかに残った砂を 僕はゆっくり吸い込んだ。 口内のじゃりじゃり感と 喉に張り付く砂の不快感にむせ返る。 こうなるとわかっていたのに 僕はやってしまうんだ。 安易に予想できる未来を 経験することでしか僕は前に進めない。 そう、僕は欲張りなんだ。