空を見上げると雨雲があって頬に冷たい雫が落ちた。 「降ってきた。教室いくよ」 「教室は入りにくいでしょ?屋上の階段の下まで行くから」 「りょーかーい」 電話を切り雨が降ってきたから入ろうと立ち上がった瞬間、ザアァーと突然土砂降りになった。 通り雨っ!? 「冷たー!」 「早く入ろっ」 扉が開けっ放しだったから中にまで雨が入り混んでた。 でも中に入ることしか考えてなくて、足元が滑りやすくなってあることなんて忘れてたんだ―…。 .