郁を抱きしめて泣き出しそうな顔を埋めた。 女の胸に顔埋めるとか、しかも自分の体。 それでも郁はあたしを宥めるように抱きしめ返した。 「美知琉も俺から離れちゃ駄目だよ」 「うんっ」 離れないよ。 大好きだもん。 「今、俺のこと大好きって思っただろ?」 なっ! 「なんで!?」 「美知琉は顔に出るから」 そんなに顔にでるかな? 郁は何でもわかっちゃうんだね。 でも郁に想われてるって知ってるから、顔に出ちゃうんじゃない? きっとあたしたちの愛は大きいんだよ。 .