許せ美知琉よ。 寒いし人込みだし、と理由はさまざまだけど1番の理由は“人に会いたくない”からなんだ。 「…じゃ、三日はちゃんといこーよ?」 「はいはい。ほらテレビでも見よう。今、特番やってるよ」 美知琉は諦めたけどあからさまに肩を落として俺の隣に座った。 ――――――――――― ――――――――― そして12月31日。 午後11時56分。 あと四分で年が明ける。 「おいひ〜!やっぱ郁がご飯作るの美味しい!」 ただ今、美知琉と年越しそば食べ中。 .