あたし彼氏。オレ彼女。

部屋に入ると一気に肩の力が抜ける。


美知琉なんか俺のベッドにダイブしたよ。
相当気張ってたのか？


「美知琉？」


「…今は郁だよ…。
郁のお母さんたちいるんだから…」


はいはい…。
バレたら母ちゃん倒れるかもね。


「…美知琉のお母さん、若かね〜…」


疲れ過ぎてんのか、言葉婆さんくせーぞ。


「今、郁なんだから気軽にやって。
あの人たち馬鹿だから少しドジっても気にしないよ」


すると美知琉の頬が緩んだ。


寝ていいよ。


と言うと目をつむってスヤスヤと眠りについた。





.