隆哉と初めて会ったのわ高校の入学式だった。


「うわっ、めっちゃ緊張するんだけど!」


初めて自分で選んだ人生。
その人生が今日から始まる。

そう思うと、緊張と不安でつぶされそうだった。


学校に入っても、みんなどこか硬い表情で、クラスのみんなも打ち解けてわいなかった。

だけど隆哉わ違った。

席に座ると、急に横から話し掛けられた。

「ねえ、どこ中?」
低いかっこいい声で。

すぐ横を見ると、待っていたのわいかにも悪さばかりしてそうな不良少年だった。

綺麗に染められた、金髪に近い茶髪に白いメッシュが両サイドに入ってる。
ピアスわつけてないけど、穴が方耳二個ずつついている。
確かこの学校、ピアス禁止だったと思うんだけど…。

自分もいい子でわないと思っていたけど、悪いことをするわけでもなく普通の子だった。

だからこんなに間近で、不良を見ることなんてめったに無い。
いや一回も無いかもしれない。