ぐぃっ、 「わっ……」 繋いだままの手を引っ張られて、神田の隣に並んだ。 「絶対、離さない」 離さないで、 そう思った。 公園につくと、 前に、座ったことのあるベンチに座った。 あの時は両端に座っていたけど、今は真ん中に座っている。 朝の散歩に来た人。 公園の周りをジョギングしている人。 周りの景色は、以前と変わっていない筈なのに、とても澄んでいた。