SIN (LOVE and DAYS・番外編②)

――――――――
――――――
――――


「シン」


名前を呼ぶ声と、肌寒さで目がさめた。


重いまぶたをこじ開けると、部屋のドアにもたれた兄貴が、あきれ顔で見下ろしていた。



俺は寝ぼけたままあたりを見回す。


床に転がったビールの空き缶。

つけっぱなしのテレビ。

そして上半身裸で、ベッドに横になっている自分。


さっきまで一緒に飲んでいたはずの女の子は、もういなかった。



……そっか。俺、ヤリかけて途中で寝ちまったんだ。


きっと彼女、相当怒って帰っただろうな。


その様子を想像すると、飲みすぎてガンガンする頭がよけいに痛んだ。



「シン。友達来てるぞ」


「……ん」



俺が生返事して起き上がると、兄貴は部屋から出て行った。


入れ替わりで入って来たのは、アキだった。



「よぉ」


「……めずらしいじゃん、アキ」



こいつが自分から顔を出すなんて、めったにないことだ。


俺は少し驚きながら、脱ぎ散らかしていた服を着た。