SIN (LOVE and DAYS・番外編②)


まったく。健吾が受験勉強を始めてからというもの、俺の肩身がせまくて仕方ない。


そりゃあ、確かに俺から見てもあいつは頑張ってるし、すごいとは思うけれど。


……でも健吾が頑張れるのは、莉子ちゃんがいるからじゃん。


そんな反発を、子供じみているとは思いながらも、内心抱かずにはいられない。



大切な人との未来のためになら、そりゃあ努力できるだろう。

夢も見れるだろう。



でも


でも、俺にはもう――



「シン?」


名前を呼ばれ、俺は我に返った。



「あぁ、ごめん」


「なんか最近のシン、ちょっと変だよ。すぐにボーッとしちゃってさ」


「そんなことないし」


「あるし」


「ははっ」