――シン君。
突然のメール、ごめんなさい。
もしシン君が、私からのメールなんか読むのも嫌だと思うなら、このまま消して下さい。
今日シン君が帰ってから、ずっと考えていました。
あなたを傷つけてしまったこと。
怒らせてしまったこと。
どうすればもう一度、シン君の笑顔を見ることができるんだろうって。
……ずるいよね、私。
けっきょく私は、シン君を失いたくないっていう自分の都合だけで、この場を取り繕うことを考えていたんだ。
こんな甘えた考えは、もう捨てなくちゃいけない。
だから私はこのメールで、正直な想いをごまかさずに打ち明けることにします。