SIN (LOVE and DAYS・番外編②)


「俺、そんなガキじゃねぇし。そりゃまだ学生だけど、それなりに汚いものも見てきたし――」


「――それでもっ」


俺の言葉を止めるように、強い口調で千夜子さんが言った。


彼女の足が一歩、二歩と、後ろに下がる。




「それでも……シン君はやっぱり、キレイだよ」



「……」



千夜子さんは悲しそうに笑った。


今までに見たどの表情より、オトナの顔をしていた。



「なんで、そんなこと言うわけ……?」



俺の問いに千夜子さんは答えてくれない。


ただ微笑みを保ったまま、目のふちの涙が俺から見えないよう、少し視線を下げる。



俺ももう、何も言えなかった。


さっきまでの勢いや情熱は、もぎ取られたように俺の中から消え

絶望感だけがこみあげていた。