ほとんど勢いで飛び出た言葉だ。
でも言ったあとは、それが最善の方法だと思った。
そうだ、絶対それが、一番いい。
今までまともに就職なんか考えたことなかった俺だけど、千夜子さんのためならどんな仕事でもやってみせる。
千夜子さんは性に合わないキャバクラなんかやめて、バイトでもいいから新しい職場を見つけて。
生活費はなるべく俺が多めに負担する。
料理だって、俺が毎日作ってあげる。
おいしそうに食べてくれる千夜子さんが隣にいれば、それで俺は満足だから。
ふたりなら、きっと楽しく暮らしていける――。
「シン君、ちょっと待って…っ」
混乱をあらわにした瞳で、千夜子さんが起き上がった。



