SIN (LOVE and DAYS・番外編②)


ずっと憂鬱だった。


マンションの下から千夜子さんの部屋を見上げ、電気がついていないのを確認するたび。


どこかの男と千夜子さんが、仲良く会話しているのを想像するたび。



本当はずっと、憂鬱だったんだ。



だけどそんなの言えるわけなくて

自分でも気づかないふりをして、目をそらし続けてきた。



別に水商売がいけないわけじゃない。



でも俺は、他の男が千夜子さんに近づくのが許せなくて。


千夜子さんを独占したくて。




そう。

今ならハッキリと認められる。



俺は千夜子さんが――




「好きなんだ」




低くかすれた俺の声が、部屋に響いた。