高校最後の2学期も終わりに近づいてきた頃。
健吾が18歳の誕生日を迎えた。
お祝いをするために、ドカドカと健吾の部屋に押しかけた俺たち。
でも酒は一切ナシ。
いつもみたいに夜中まで騒いだりもしない。
なぜなら、健吾は今、大学受験に向けて猛勉強中の身だからだ。
ケーキとジュースでお祝いをすませると、パーティは早々にお開きになった。
勉強で忙しい健吾に代わって、俺とアキで、莉子ちゃんを送って行くことにした。
「人ってさ、変わるんだよなぁ」
健吾の部屋からの帰り道。俺はふいに、そんなことをつぶやいた。
ほとんど独り言のつもりだったけど、莉子ちゃんが「?」という顔で見てきたので、俺は笑って話を続けた。
「健吾のやつ、最近いい顔してるよな~って。
莉子ちゃんのために受験がんばってる姿がさ、目標に向かって走ってる、って感じ」



