結局、朝が来ても千夜子さんの目が覚める気配はなく。


俺は彼女を起こさないよう、走り書きのメモをテーブルの上に残して、部屋を出た。





―千夜子さんへ―


泊めてくれてありがとう。

おかげで凍死せずにすんだよ~。

この恩返しは、こんど必ず。



PS:テーブルにもたれて寝ていたから、ベッドに移動させてもらいました。

寝込みを襲ったりはしてないので安心してね。



―シンより―