「……ていうか、貴方こそあんな場所で何してたの?」


彼女は伏せていた目をチラッと上げて訊いた。



「ん?知りたい? 俺が“あんな場所”で“ナニ”してたのか」



ボッ!と火がつく彼女の頬。


ちょっとからかっただけで反応が数倍になって返ってくるのは、実に新鮮でおもしろい。



「べっつに、知りたくないわよ!」



スケベ!とか、変態!とか、小学生の女子が使うような単語が、彼女の口からポンポン飛び出した。



その様子を見て笑う俺は、すっかり彼女のことを気に入っていた。