これって罪?
「……やぁん。くすぐったい」
甘い声をクスクスと零しながら、身をよじらせる彼女。
俺はベッドを占領するクマのぬいぐるみを端によけて、彼女をやさしく押し倒す。
初めて来る女の子の部屋って、なんか好きなんだ。
見なれない家具とか
かぎ慣れない匂いとか
俺の五感を刺激するから。
乱れたセーラー服の下に、そっと手を忍ばせようとした
そのときだった。
「シン。……好きだよ」
ふいに耳元でささやかれた、真剣な声。
「………」
俺は動きをストップし、起き上がる。
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