「うーん……」 「あたしは知りたいから聞いてるの」 朝から苛々する。 (何が『うーん』だよ) 「そんなに、」 「そんなに俺のすることに興味があるの?」 「……は?」 何を言ってるんだ。この男は。 「俺が君の王子様になれる日も近いかな」 「……」 むかつく。 こいつ絶対話逸らそうとしてる。 あたしは足を早めた。 「あ、千夏?ちなっちゃん!」 急に広がった距離に反応する高瀬君こと十星。 「ついてくんなこのキス魔」 精一杯の悪口。 他に思い付かなかった。