「千夏目が覚めたのか?」


大貴が部屋に入ってくる。



あたしを確認して言った。

「皆さん、今回は千夏がご迷惑おかけしたのにお見舞いまで来てくださってありがとうございました。これから千夏を病院に連れて行きますので……」


「長居すみませんでした。では僕たちはこれで」
高瀬君が返した。



バスケ部の皆はそれぞれに「お大事に」と言って帰って行った。