「さ、次の仕事の打ち合わせ」 ハグ、も、5秒……。 後ろ髪ひかれながら体を離す。 大貴は次の仕事場の見取り図をパソコンに表示した。 「次の獲物は十星(ミツボシ)も狙ってるという情報が入ってる」 「ミツボシ……?」 「最近日本でも名が売れてきた泥棒だな。 海外ではそこそこ有名な奴らしい」 大貴は十星のデータを画面に出した。