怪盗ブログ

大貴はそのまま続けた。


「おまえが必ずしなければならないことは、必ず戻ってくることだ」



「そんなの……」

当たり前、と言いかけた。


「十星の過去の記録を全て調べた」

大貴が遮るように言う。




「あいつの盗みで過去に一人死んでる」



「……え?」



泥棒や怪盗を名乗る者の多くは、人殺しをしない。

全てではないが、そういう傾向がある。



「奴が直接やったわけではなさそうだが、用心しろ。少しでも危険を感じたら諦めてすぐに逃げるんだ」


動揺して、言葉が出なかった。



そのあたしに気付いて、更に続けた。

「だから決行時間を早めた。とにかく、無理はするなってことだな」