部室にはあたしたちを除く部員が既に集まっていた。 「遅れてすみません!」 2人で声を揃える。 「いきなり悪かったな。 じゃあ揃ったところで話を始めようと思う」 男子部の副部長が話し始めた。 「前回の試合でうちと当たって決勝に進んだところが不祥事で決勝進出を辞退した」 部員がざわつく。 優菜が言った。 「それって、うちが決勝いけるってことですか?」 「そうだ」 「マジかよ!」 「ラッキー!!」 「頑張ろうぜ!」 部員はそれぞれ喜びの声をあげる。