この人が、大貴のお母さん……
「申し遅れました。大貴の母です」
頭を下げた大貴のお母さんに、慌てて挨拶した。
「いえ!わ、私こそ……内藤千夏です!初めまして!ば、バスケ部です!」
ああああたし変なこと言った……!
大貴のお母さんはクスッと笑うと「よろしくね」と言って何処かへ行ってしまった。
「テンパり過ぎだろ」
うぅ……
「しかも屋根に上がって足汚して入ってくるとかどんだけはしたない女なのあたし……!」
「あんなにお淑やかそうなお母さんなのに、こんなんじゃ嫌われる……!」
わなわな震えているあたしを不憫に思ったのか、大貴が言った。
「気にすんな」
それじゃフォローになってないよ!!



