十星が去った後の部屋で布団に寝転んだ。 うつ伏せになって頬杖をついて、窓から見える月を眺めた。 「……ねむい」 大貴はまだ会沢藤五郎と話しているのだろうか。 おやすみくらい言いたいのに、迷うことは目に見えているので大貴の部屋へは行けない。 待っていれば大貴の方からおやすみを言いに来てくれるだろうけれど、それまで起きていられそうになかった。 部屋の明かりを消して布団に潜り込む。 月明かりの中、あたしは眠りについた。