十星は部屋に入るなり高瀬君のマスクを外した。
「散らかってるから気を付けてね」
と言って通されたリビングは……
「きっ、きたな!」
その汚部屋っぷりは凄まじかった。
言葉に出来ない。
どう表現したらいいのかわからない。
でも間違いなく、ここは人間が住める場所じゃない……!
「男の一人暮らしなんてこんなもんでしょ」
いやいやいや。
「大貴の部屋はきれいだもん」
十星はあたしの言葉を無視して
「用意してくるから待ってて」
奥の部屋に入って行った。
汚部屋に取り残され、立ち尽くす。
せめてゴミくらいまとめたい……
あたしはごみ袋を探した。



