「ああ、悪い。早く来いよ」 ドア越しの声。 「うんっ」 遠ざかる足音に、緊張が解かれた。 助かった…… 一気に脱力したところで 「行ったね」 頭上から聞える、声。 十星が喋った。 「おはよう」 爽やかなモーニングスマイル。 「……あんた、まさか起きてたの」 「一睡もしてないよ」 スマイルそのまま、しれっと言う。 ……。