怪盗ブログ

「お」

十星が目を見開く。
あたしも自分のうっかり発言に見開いた。


「いや、やっぱ……」



でも……
みたい、のは本音。

だけど大貴に知られたらどうなるか。

自分の腕を折った相手と仲良くお仕事だなんて。



今だってこうして関わってることを知られたら大貴がどう思うか。


想像できそうだったけれど、しなかった。



「……見たい」


見たい。
変装の腕、得意だという飛び道具の扱い、軽やかな動き。

そして、盗みの技術。


「約束だね」


十星は既に至近距離にあった顔を少し動かして、あたしの唇に触れた。



あたしは十星から左手を離して、握り拳を作る。


そして、思い切りパンチした。

……とある場所を。




「うっ」


あたしから唇を離してうずくまる十星。


「な、なんてことを……」