「リュウ~…?」

突然後ろでかわいい
声がしてハッと我に返る

私たちが笑って和んで
るのを見計らって

カナちゃんがそおっと
近寄ってきていた

振り向くと
そこには目を
ウルウルさせ

涙こぼれんばかりの
少女になってる
カナちゃんがいた

「リュウ~遅れて
ごめんねっ!!」

ふわっと胸に飛び込み
わんわん泣いてる

愛斗くん立ち上がると
行くか?って耳打ち

…とりあえず
ここにいても仕方ないし私たちは中庭を後にした