「バカって…自分の
大切な友達でしょ?
何て言い方すんのよ」


真実をつかれ
どぎまぎしながら
慌てて話をそらす


「あれ、本当のバカなんだって…チョー天然」


そう言ってだるそうに
首をまわす


天然…まあ、分から
ないでもないけど


「やめといた方がいい
何回か泣かされるよ」


私と目を合わせない
まま、彼はそうこぼした


泣かせる?
優羽吾くんは
そんな人に見えない


そんなイジワル
言わないでよ…


「あ!私に二人の仲を
邪魔されると思って
妬いてんだ?」


冗談ぽく笑って言うけど彼は相変わらず笑わない