「だぁから、病人に
心配かけるなってば！」


横から魔裟絵ちゃんが
愛斗くんの頭をはたく


「愛斗くん…カナちゃんがしたことは間違ってるけど、でもそれで愛斗
くんが仕返ししても何
の解決にもならないよ」


「わ～かってるよ…ったく、しょうがねーなぁ



…じゃあ交換条件
つーコトで」


愛斗くんが、いつもの
ようにニンマリ笑う


愛斗くんは私の耳に
唇を近づけると
そっ…と囁いた


「えええっ！？」