カナちゃんの木刀は…



優羽吾くんの手の甲を
砕かんばかりに力一杯
振り下ろされていた


「いやーーーーーっ!!」


瞬間、咲妃さんが頭を
押さえてその場に
うずくまる


カナちゃん…
何てこと…


「アタシ…絶対に許せ
ない…優羽吾だけは…


私に未来がない分
アンタの将来も
奪ってやるんだ


今日も…私をここに連れてくる為にわざと私の
肩持ったことも…途中
で気づいてた


騙されてやったよ…
この時を…アタシは
ずっと待ってたんだ」


そう言いながら、何度となく木刀を優羽吾くんの手に打ちつける


「やめてぇっ・…」


私は思わず優羽吾くんの右手に覆いかぶさった