「愛斗って、一人で色々抱え込む所あるからさ


ああ見えて、実はパンク寸前じゃねーのかな
…ってたまに思う」


…そう言えば、話の途中でよく遠い目するよね


「愛斗がみうにちょっかいかけてるのが咲妃の為だけなんだとしたら…


オレ、この気持ちは
譲れない」


そう言って優羽吾くんは重ねた手に力を入れる


真剣な目にドキッとする


「でも、愛斗って素直じゃないじゃん?オレ…この手を離したくないけど


本当はみうのこと必要としてるなら…オレの方が色々リセットしなきゃいけないんだって思う」


「え…?優羽吾くんが
リセットって…何を?」


戸惑う私に対して優羽吾くんは、握った手をそっと離し、そのまま優しく私の頭に触れた