「ん…」


あ…れ?


さっきまで
古ぼけたビルの前にいたはずだったんだけど


目を開けるとログハウスのような木の暖かみの
ある梁が見える


涼しい…


さっきまで日差しも強くうだるような暑さで、肌がベタベタしてたのに


乾いた空気が肌をサラ
サラにしてくれていた


自分が今いるのは、クーラーがきいた部屋だと
いうことが分かった


ここどこ…?


痛っ…


いつの間にか
横になってたみたいで、起き上がろうと肘をつくと肘に痛みが走る


よく見ると、擦って血がにじんで固まっていた


後頭部もズキズキする