今までの雰囲気からは想像できなかった位、生き生きした表情で話す彼


「それに…こんな墜ちたオレにも怖がらず普通に接してくれるからな…」


うん…分かるような


私のことも、興味なさげなのに、愛斗くんが入院した日も私を守るために家まで来てくれたり


しかも押し付けがましくなくて、安心できる存在


「この間は悪かった
奥貫の気ひくために
やっただけでさぁ」


「そうなんだ…かなり
手荒いアプローチだね」


「ははっ確かに…あいつの親父さんてさ、ジムのオーナーて知ってた?」


ジムのオーナー?


「だからか昔っから鍛えられてめちゃ強いって
クラスの奴が言ってた」


へぇ、初耳…だから
あんなに強いんだ